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海と日本PROJECT in 熊本 磯焼けこども調査隊inあまくさ

磯焼けこども調査隊inあまくさとは?

海に囲まれた熊本県。特に天草は、さまざまな海域で見られる魚や海藻、
サンゴなどが生息する豊かな地域です。
そんな天草の海でいま起こっている変化を調査して、身近な人たちに伝えていこう!

新着情報

熊本・天草の海の特徴「変化に富んだ海」

天草の海は、有明海、八代海(不知火海)、東シナ海(天草なだ)と3つの海に囲まれた豊かな海。
そんな天草の海を1928年の設立以来90年以上にわたって調査している九州大学の天草臨海実験所の新垣先生のお話をもとに学んでみましょう。

お話を聞いたのは
九州大学 理学部付属天草臨海実験所
新垣 誠司准教授あらかき せいじ じゅんきょうじゅ

新垣誠司准教授

ビデオ1

通詞島の実地調査

そんな中、いま課題の1つとしてかかえているのが「いそ焼け」という現象です。
いそ焼けはたくさんの海藻かいそうたちが集まる「藻場もば」の環境が変わったことで海藻かいそうなどが少なくなること。

天草の海
アマビー1

天草市五和町いつわまちの特産品の1つ「トサカノリ」は、お刺身さしみの横にもえられている赤い海藻かいそうです。
天草では、古くから素潜すもぐりで漁がおこなわれていますが、このトサカノリがいそ焼けによって近年獲れなくなってきています。
トサカノリが少なくなってきた理由、そして地元の漁師さんがどのように対策しているのか動画で学んでみましょう。

トサカノリ

ビデオ1

学んだことをノートに記入しよう

いそ焼けについて学んだ調査隊からの質問】
答えてくれたのはこの人、
裸潜組合らせんくみあい 松本千恵人まつもとちえと 組合長

松本千恵人

Q.なんでウミアザミが大量発生したの?

A.南の方のサンゴが通詞島つうじしまに移ってきました。それが14年くらい前です。
その当時はごく一部でしたが、年々広がっていったため、対策たいさくするようになりました。

Q.1日にどれくらいの時間を海に潜る?

A.操業時間そうぎょうじかんは3時間くらい。以前は3時間で200kg取れていて、
取れない日では3時間で20kg~50kgほどです。最近はほとんどそれくらいです。

Q.水の中に入って何人くらいでトサカノリ漁をしている?

A.いまは30人ぐらいです。昔は70人くらいいました。
漁師の中でも高齢化こうれいかが進んでいます。

Q.トサカノリは、養殖ようしょくできないの?

A.養殖ようしょくはできているみたいです。
成功したばかりなのでまだどうなるかわかりません。

Q.どんな思いで保護に取り組む?

A.以前は、保護活動自体がなかったのでみんなれるだけっていました。
その考えを変えて今はみんなで保護活動に取り組んでいます。

海藻について学ぼう

天草の海ではたくさんの海藻かいそうが生息しています。ここでは海藻かいそうについても学んでいきましょう。海藻かいそうについて教えてくれたのは、カネリョウ海藻 出口信主任でぐちまことしゅにんです。

出口信主任
アマビー

日本で確認されている海藻かいそうは1500種類以上あるといわれています。大きく分類すると3種類あって緑藻りょくそう褐藻かっそう紅藻こうそうとなります。

かいそうのしゅるい

身近にある海藻かいそうを分類して学習ノートに記入してみよう。
何があったかな?

かいそうをぶんるいしてみよう

海藻かいそうについて学んだら、近くの海で海藻かいそうを採集して標本を作ってみよう。

海藻の増殖実験

わたしたちの生活に身近な存在の海藻かいそう。漁獲量が年々減っている天草の特産品「トサカノリ」など、様々な海藻かいそうがある場所を「藻場もば」と言います。

藻場

熊本県水産研究センターでは、藻場もばを守る方法の1つとして海藻かいそうの養殖に取り組んでいます。海の環境かんきょうの違いによって、海藻かいそうがどのように生長するのか学びましょう

実験

ビデオ2

アマビー

事務局メモ

海のメッセージ

天草の海の豊かさと共に、いま地元の人たちが抱える様々な海の課題を現地で学んだ調査隊。
現地で感じたこと、これから伝えていきたいことをそれぞれにまとめてもらいました。

熊本エデュケーションウィーク

海で感じたこと、学んだことを現地を調査した子どもたちが発表します!
2023年1月29日開催しました。

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公式サイト

熊本エディケーションウィーク公式サイト